DAPPS急増の影にあるもの
イーサリアムのブロックチェーン上のデータを分析するAlethioのChristian Crowley氏が5月28日(月)
イスラエルのテルアビブで開催されたイーサリアムイベント、
ConsenSys Community Day(コンセンシス・コミュニティ・デイ)で語った内容によると、
2017年にローンチされたDecentralized applications(Dapps:分散型アプリケーション)
の数は1090だったそうです。
またトークンに関しては、700種類が誕生したことも報告されました。
イーサリアムのエコシステムには、
なんと毎日約10万人ずつユーザーが増加している状況。
2920万のユニークアドレスがあるということでした。
また、昨年のピーク時にはなんと24時間で125万トランザクションを記録していたとのことです。
トランザクションは最近かなり減ってきているようですが、
DAPPSのキラーコンテンツが誕生すれば、
この昨年のトランザクションも越えていけるでしょう。
現状のDAPPSはまだまだな印象が強いところも多いので、
2018年の後半に向けて、DAPPSが仮想通貨の起爆剤となってくれることを期待しています。
イーサリアムのネットワークについて
イーサリアムのネットワークにはすべての取引が記録される、
スマートコントラクトシステムが採用されているのは基本的な話なので割愛しますが、
そのために、
現在ではビットコインと同等かそれ以上に多くの企業や投資家からかなり大きな注目を集めています。
実際、2018年はイーサリアムを信じている人が投資では勝つだろうと分析している人が多くいます。
私も実際にそう考える一人ですが、もちろん未来のことはわかりませんよね。
スマートコントラクトシステムを活用したDappsには、
仮想通貨やICO、ゲームといった多くの種類が存在しており、
その中でも特にゲーム領域は現在も多く増え続けているようです。
巷での噂レベルですが、
任天堂やスクエアエニックスなどの大きいゲーム会社も今後はDappsに参入するのではないか?
とも言われているほど、この業界は盛り上がりを見せています。
Dappsが増えるので、最近はユーザーにも凄い勢いで増加している傾向にあり、
エコシステムが成長しているといえます。
しかし、その一方で、イーサリアムもユーザーが増えることでネットワークへの負荷が大きくなり、
ビットコインの送金時間が莫大に増加したことと同じような状況が生まれるのではないかということを、
懸念する人も増えてきているのは事実です。
実際にはブロックチェーンの容量が大きくなりすぎると、
その分とても大きなハードウェアが必要になります。
さらに、イーサリアムにはブロックサイズに制限が現状ではないため、
ブロックサイズが大きくなりすぎると、
通信環境次第ではネットワーク同期が困難になるなどの問題が発生はすぐに発生してしまいます。
ブロックチェーン上のデータを記録するアーカイブ・フルノードは1TBを越えたことが報告された。
アーカイブ・フルーノードはデータをアップロードすることで、
他のフルノードに対してや、ウォレットの残高を確認することを助ける役割を担っている。
仮想通貨には、ユーザーが急増するとスケーラビリティ問題が浮上していくる。
イーサリアムには、
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)、
プラズマ、シャーディングなどに代表されるソリューションが用意されている。
今後もこのエコシステムを広げていくために、
早期のソリューションのネットワーク実装がキモとなってくるだろう。
DAPPSに期待
現在少し、冷えている仮想通貨の市場です。
DAPPSが起爆剤になって、進み出すことを期待しています。